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レポート2023.04.15ノスタルジックな沖縄の風景にどよめきと拍手喝采!『デジタルで甦る8ミリの沖縄』の特別上映

4月15日(土)、那覇市の桜坂劇場ホールBで『デジタルで甦る8ミリの沖縄』の特別上映と『琉球シネマパラダイス』、『首里劇場ノスタルヂア』の舞台挨拶が開催されました。
舞台挨拶には、當間早志、真喜屋力、長谷川亮監督、平良竜次監督が参加。MCはオリオンリーグ(剛くん、玉代勢直)が務めました。
『デジタルで甦る8ミリの沖縄』の案内人を務める、當間早志、真喜屋力が登壇しました。戦後復興期を中心に一般の人たちが8ミリで記録した貴重な映像を流しながら、現在の風景と比較し、当時の様子を案内人の2人がディープかつマニアックに解説していきます。
「前回は感染予防対策で客席の間隔をあけながら実施されたので、今回またこんなに人でいっぱいの会場に感激しています」と當間。
席を埋め尽くした場内が熱気に包まれる中、上映が始まりました。

「まずは、先月3月19日のリニューアルオープンを記念して、那覇の第一牧志公設市場の1964年旧正月時期の貴重な映像から」と、粋な構成で懐かしの映像が流れます。こちらは沖縄テレビから提供された貴重な資料映像とのことで、「家庭用の8ミリではなくて実は16ミリなんですけど」との裏話に会場からは笑いが起こりました。
旧正月に公設市場で買い物した女性たちが、手や頭に大きな荷物を持った姿が映し出されると、「あ!これ開南でしょ」と剛くん。玉代勢も「花笠食堂を曲がるところ!」と、見覚えのある風景に次々と声を上げていきます。

また、30代~40代の心に突き刺さるであろう、1980年代の映像も多く登場しました。
当時の国際通りのにぎやかな様子が映し出されると、会場にざわめきが広がります。
「国際通りのA&W、あったー!」と剛くんも興奮気味。
他にも、現在は埋め立てられてもうなくなってしまった海岸の映像に「与那原海岸!」と即座に客席からレスポンスが入るなど、ライブ感たっぷりの展開になりました。
今はもう見ることができない風景の貴重な映像と、それを特定していく案内人2人の探求心に観客が応え、大盛り上がりの中で上映が終了しました。
続いて、那覇市首里に現存する沖縄最古の映画館「首里劇場」のドキュメンタリー短編作品2作が上映されました。1950年の開館から2022年までの72年間、上映を続けていた首里劇場。その首里劇場を守り続け、2022年にこの世を去った金城政則館長に追った作品です。


上映終了後に、『琉球シネマパラダイス』の長谷川監督、『首里劇場ノスタルヂア』の平良監督が登壇しました。
金城館長と親交が深かった2人は、「入口はエロ、出口は感動という信念を持って、ピンク映画に真摯に向き合っていた愛すべき人」と話します。約15年の付き合いがあった平良監督は「イベントで首里劇場を使わせてくれって頼んだら、最初は面倒くさいって断られて。(笑)でも、本当に映画自体が大好きな人で、映画イベントも音楽ライブでも全面協力してくれて。優しい人でした」と、偲びました。
『琉球シネマパラダイス』は英語字幕を付けて、カンヌ国際映画祭で上映されたことでも話題です。中でも、金城館長が口にした、成人映画愛にあふれた下ネタの英訳には苦労したと長谷川監督。「金城館長の下ネタは、カンヌでも爆笑をさらっていました。世界共通で、さすが金城館長でした」との言葉に、会場が笑いに包まれました。
現在は首里劇場調査団が中心となって、調査、記録、管理を行っているとのこと。公式ホームページ(https://shurigekifans.fakefur.jp)では首里劇場のデータ閲覧や内覧申し込みもできるということで、「ぜひ、金城館長の映画愛と情熱を感じてください」と2人が締めくくり、イベントは終了しました。

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