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レポート2024.04.20自然豊かな徳之島の魅力を詰め込んだ2作品『クジラの島とくのしま』『つむぎのうた』舞台挨拶

4月20日(土)に、那覇文化芸術劇場なはーと小スタジオで『クジラの島とくのしま』『つむぎのうた』の上映と舞台挨拶が行われました。

『クジラの島とくのしま』は、鹿児島県徳之島を舞台に、クジラに憧れて島に移住する島ガールの活躍を描いた作品。そして『つむぎのうた』は、当時高校生だった監督が挑んだ家族の絆の物語。両作品とも徳之島を舞台にしたハートウォーミングなストーリーです。

徳之島愛に満ちた映画

2作品の上映終了後には、出演者や監督らによる舞台挨拶が実施され『クジラの島とくのしま』からは主演で元AKB48の藤園麗をはじめ、天城町の森田弘光町長、大橋孝史監督が登壇。

藤園は「撮影のために初めて徳之島へ行ったのですが、地元の皆さんに温かく迎えていただき、島ならではの文化や食事を楽しみながら撮影ができて嬉しかったです」と、作品に挑んだ際の思いを話しました。

島の方言で勢いよく挨拶をした森田町長は「素晴らしい自然や食べ物が出てくる徳之島愛に満ちた映画です。徳之島を発信していただいたことをうれしく思います」と述べました。

クジラが見える素晴らしい島

大橋監督は、島を案内された際に、役場からクジラが見えると教えてもらったことがきっかけで、本作を作りたいと思ったことを回顧。「地元の人にとっては珍しくないのかもしれないこの光景が、素敵な観光資源であることを伝えたかった」と、島の素晴らしさをもっと広めたいという思いを熱弁。

そして藤園も「普通にクジラを見ることができるのにびっくりしましたし、ご飯や闘牛など、実際に島に行かなければできない貴重な体験に感動しました。皆さんにもぜひ行っていただきたいです」と付け加え、徳之島愛に満ちた舞台挨拶を終えました。

改めて感じる徳之島への魅力

続けて『つむぎのうた』の舞台挨拶が行われ、主演で監督の野中加那が登場。当時高校生だった野中が、製作・主演を務めた本作への思いを聞かれると「高校入学から上京したのですが、無名な私が映画やドラマに出ることは難しいと思い、だったら作っちゃえ!という思いで製作に挑みました」と話しました。

島の魅力について野中は「東京に出てきて改めて徳之島の魅力に気付きました。家族や地域の助け合いが根付いている環境は素晴らしいんだなと思いました。」と、故郷への思いを述べました。

東京で祖母と暮らしていた野中は、徳之島での撮影中にその祖母が亡くなる悲しい出来事を経験。その時の心中を聞かれると「最初のシーンと重なる同じ出来事が実際に起こりました。ただただ悲しかったです。でも撮影を放ってここで帰ると、絶対後悔すると思いました。スタッフも私の心情に寄り添ってくれて温かみを感じながら撮影に挑みました」と振り返りました。

最後に野中は「自分の根本にはいつも徳之島があります。これをきっかけに徳之島に興味を持っていただけると嬉しいです。そしてこの作品を見て前向きになってくれたら嬉しいです」と語り、温かい拍手が鳴り響く中2作品の舞台挨拶は幕を閉じました。