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レポート2024.04.21会場中が感謝の気持ちでいっぱいに!『空の港のありがとう』舞台挨拶
4月21日(日)には、那覇市の那覇文化芸術劇場なはーと小スタジオで『空の港のありがとう』の上映と舞台挨拶が行われました。
この作品は、成田空港で地上業務などを担うグランドハンドリングスタッフの奮闘劇と、同空港で働く人々や利用者の実話を集めて作られた短編映画です。
上映終了後の舞台挨拶には、主演の清水美砂、清水の息子役を務めた松野晃士、成田市の小泉一成市長、成田空港地域映画製作委員会の下田真吾代表が登壇しました。
主演の清水は冒頭で、「本日はお越しただきありがとうございます。本来ならここにいる一人ずつに感想を聞きたくらいうれしいです」と挨拶。
小泉市長は「うなぎ屋の店主役を務めさせていただいた小泉です。この出演を機会にアカデミー賞主演男優賞を狙いたいです」と自己紹介し会場を沸かせます。また、清水の息子役の松野も急遽会場に駆けつけ、「撮影中に楽しかったことや大変だったことが全部入っています」と大人顔負けのコメント。飛行機の模型を手に壇上を駆け回り、にぎやかな雰囲気の中舞台挨拶がスタートしました。
アカデミー賞を狙う市長に会場は大爆笑!
清水は舞台挨拶前にレッドカーペットを歩いた感想について「とにかく豪華でびっくりしました。温かく見守っていただきたくさん声もかけていただき、うれしかった」と述べ、小泉市長も続けて「レッドカーペットを歩かせていただき、アカデミー賞への意識が高まりました!」と興奮気味に語ると、「デビューしようとしてる!いや、アカデミー賞狙わないでください!別のお仕事ありますから!」周りから突っ込みが入り会場は笑いに包まれました。
下田代表は映画製作の経緯について「成田空港や周辺地域ではコロナ禍後、急速に客足が戻り空港や観光地などの人手が足りていない。人手不足は深刻な問題で、成田市は空港から受けている恩恵が非常に大きいのでこの問題解決と地域を活気づけたいという思いで撮影に挑みました」と語り、成田空港での撮影で大変だったことについても「セットは一切使っておらず、通常の運行を変えずに人がいなくなったタイミングなどを見計らって撮影したのが大変でした」と述べました。
清水も「(グランドハンドリングスタッフの)制服を着て撮影していたので、外国の利用者から常に道案内などの問い合わせを受けてしまい慌てました」と苦労話を明かしました。
作品に関わったすべての人に「ありがとう」
また、本作のテーマの1つである「ありがとう」という言葉から「最近誰かに感謝したことがあるか」という質問に清水は「自分のある部分を長年コンプレックスだと思っていたが、最近祖母の写真を見る機会があり、それを見たら自分と全く同じでした。いただいた体を今までコンプレックスだと思っていたことが恥ずかしく、逆にありがとうと感謝の気持ちが沸きました」と語り、続けて小泉市長は「今日ここに集まってくれた皆さんにまずはありがとうと伝えたい。そして10年前の成人式で会ったYuki Saito監督が、成田の映画を作るという約束を覚えていて形にしてくれたこと、作品に携わったすべての方にありがとうです」とそれぞれ感謝の気持を述べました。
息子役の松野が「友だちに誕生日プレゼントを渡したらありがとうと言ってもらえた」とその時のことがとてもうれしく思い出して涙する場面もあり、その愛らしい姿に観客が涙する一面も見られました。
人生の成長だと思って頑張るしかない
最後に清水は「この作品のテーマは、成田空港や成田市と同様にどこの地域でもある問題。仕事はいいことも悪いこともあって、でも悪いことはプラスに考えて人生の成長だと思って頑張るしかない。皆さんも色々なことがあると思いますが負けずに頑張って欲しい。わたしも役者として頑張っていきたい」と締めくくると、会場からは大きな拍手が沸き起こり、舞台挨拶は盛況のうちに幕を閉じました。