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レポート2024.04.21キャスト・スタッフの熱量を肌で感じて欲しい…琉球歴史ドラマ『阿麻和利』舞台挨拶

4月21日(日)には、那覇市の那覇文化芸術劇場なはーと小劇場で琉球歴史ドラマ『阿麻和利』の上映と舞台挨拶が行われました。

この作品は、15世紀の琉球王国で本島中部の勝連半島を繁栄に導いた英雄「阿麻和利」の半生を描いたRBC琉球放送制作の歴史物語です。

佐久本と土田監督は初めてのレッドカーペットにガチガチ…

上映前の舞台挨拶には、主演の佐久本宝、比嘉梨乃、土田豪介監督が登壇しました。3人は集まった観客に感謝を述べた後、舞台挨拶前に行われたレッドカーペットを歩いた感想を聞かれ、佐久本は「初めて歩いたんですがとにかく熱気がすごかった。緊張でガチガチになってしまい、横を見たら監督もガチガチでした」と興奮気味。レッドカーペットが今回で3回目だという比嘉は土田監督から事前に歩き方のアドバイスを求められたことを明かすと土田監督は「いつもはカメラマンもしていて裏方なんで…」と照れ臭そうな様子で、会場は笑いに包まれました。

関わってくれたみんなにありがとうと伝えたい

琉球王国の英雄でうるま市とも所縁がある「阿麻和利」を演じた佐久本は、自身がうるま市出身で現代版組踊「肝高の阿麻和利」に参加していたことに触れ、「作品のサブタイトルがLAST HEROとあるように“英雄”と言ってもらえるのは本当にうれしい。子どもたちに夢を持ってもらえるようにと現代版組踊『肝高の阿麻和利』を始め、その阿麻和利がこんなに大きなスクリーンで上映されることが有難い。関わってくれたみんなにありがとうと伝えたい」と感極まった様子で語りました。

阿麻和利の妻で歴史に翻弄された悲劇のヒロイン・百度踏揚(ももとふみあがり)を演じた比嘉は、劇中の百度踏揚は16~18歳の設定なんですが、わたし今年32歳なんです…テレビより大きいスクリーンでの上映なのでしわとか心配です…」と恥ずかしそうに話し、笑いを誘っていました。

土田監督は作品制作の経緯や見どころについて「RBC琉球放送で2017年の「尚巴志」、2020年の「尚円王」に続く琉球歴史ドラマ第3弾として昨年テレビ放送されたものを再編集しています。キャストやスタッフの思いが詰まったとても熱量の高い作品に仕上がっています」と紹介。

3人の挨拶が終わると壇上には、キャストの知念臣悟、末吉功治、光徳瞬、当山彰一、真栄城美鈴、小橋川嘉人、小だいらくん(わさび)、登川瞳美、あったゆういちらが登場。全員が自己紹介から身の上話まで、自由に話しだし収集がつかない状態になると司会者から「これFEC(沖縄のお笑い団体)の舞台じゃないから!」と喝を入れられ、佐久本、比嘉、土田監督の3人も苦笑いでした。

沖縄の先輩たちが現場の空気をひたすら良くしてくれた

佐久本はこの現場をどうまとめたのか問われ、「これ、まとめるとかじゃなくて、もうまとまらないですよね…」と苦笑いしながらも「キャストが沖縄の先輩方ばかりで現場の空気をひたすら良くしてくれた」と語ると、壇上の一同は満足げな様子。最後に「この雰囲気を見ていただければキャスト、スタッフがどれだけの熱量を持って楽しく撮影できたか分かると思います。芝居だけは真剣にやったのでぜひ楽しんで欲しい」と締めくくると会場からは大きな拍手が送られ、にぎやか過ぎる舞台挨拶は大盛況のうちに幕を閉じました。