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レポート2024.04.21ガレッジセール・ゴリ「ありがとうという気持ちで終わりたい」16年間続いた沖縄国際映画祭が豪華ライブでフィナーレ!
4月21日(日)の最後には、那覇文化芸術劇場なはーと・大劇場で、16年間の沖縄国際映画祭を締めくくる音楽ライブ「Laugh&Peace LIVE」が開催。MCは映画祭を盛り上げ続けてきたガレッジセール(川田、ゴリ)が務め、宮沢和史、かりゆし58、親川遥、MindaRynらが歌の力で満員の会場を盛り上げました。
かりゆし58が『アンマー』などを熱唱!
「Laugh&Peace LIVE」は、2部構成で行われました。
オープニングアクトは、アニソンで人気を博すタイ出身のシンガー、MindaRynが登場。ギターをかき鳴らしながら、TVアニメ『戦国妖狐 世直し姉弟編』のオープニングテーマ『HIBANA』を熱唱し、堂々としたステージングでしっかりと会場を温めました。
その後は、オープニングムービーの後にMCのガレッジセールが登場。ゴリは「16年間続いた沖縄国際映画祭の、最終日の本当に最後のイベントです。大いに盛り上がりましょう!」と観客に語りかけ、かりゆし58を呼び込みました。
そのかりゆし58は、第2回の沖縄国際映画祭から出演してきた、映画祭を代表するアーティストの一組。代表曲の『アンマー』『オワリはじまり』などを歌うと、会場の観客も自然と手拍子を始め、大盛り上がりとなりました。
宮沢和史が語る、映画祭が果たした役割
かりゆし58のライブの後は、第二部がスタートし、琉球古典音楽演奏家の親川遥が登場。『揚作田節』や『伊集早作田節』などの琉球古典音楽の代表曲を披露し、表現力豊かな優しい歌声で会場をつつみました。
そしてライブ全体のトリを、宮沢和史が飾ります。宮沢が『星のラブレター』『風になりたい』などを歌うと、観客も全員で合唱。会場がさらに一つになっていきました。
また宮沢はMCで、沖縄国際映画祭が果たした役割をこう振り返りました。
「僕が沖縄に来るようになった90年代は、まだ沖縄と内地の間に高い壁があったような気がします。でもその壁がだんだん薄くなっていった。そして何よりも、この沖縄国際映画祭があったおかげで、しっかりとした橋が架かったような気がします。このイベントが終わったとしても、このゆるぎない橋がずっと架かったままであることを信じています」
ガレッジセール「16年間ありがとうございました!」
ライブの最後の曲では、出演アーティスト全員と創作太鼓集団の「琉球國祭り太鼓」もステージに登場し、宮沢の楽曲『シンカヌチャー』をパフォーマンス! この日最大の盛り上がりを見せます。曲の終わりに川田とゴリが「16年間ありがとうございました!」と叫ぶと、客席からも「ありがとうー!!」という声が飛び、沖縄を盛り上げ続けた国際映画祭は大団円を迎えました。
ライブ後の囲み取材でゴリは、「今回で最後なんだと思って、最後に全員が出てきて歌っている時に、涙が出そうになった」と素直な思いを告白。また続けて、「さみしいんじゃなくて、やり切った。こういう映画祭が16年もできてありがとうという気持ちで終わりたいです」と前向きに話し、映画祭を支えた人たちへの感謝を口にしました。
また川田もやりきった表情を浮かべ、最後は沖縄国際映画祭が16年で残したものをこう振り返りました。
「県外から来た人は、今までよりも深い沖縄を知ることができたと思うし、県内の方はよりエンターテインメントを近く感じることができたと思います。それと僕が子どもの頃にもし映画祭のステージを見ていたら、そこに行きたいと絶対に思った。実際にそう思った子どもたちがいっぱいいたと思うので、それが一番の財産だったかなと思います」。